ブログ

CPP-bipyridine catenane

Noncovalent Modification of Cycloparaphenylene by Catenane Formation Using an Active Metal Template Strategy

Hisayasu Ishibashi,Manuel Rondelli, Hiroki Shudo, Takehisa Maekawa, Hideto Ito, Kiichi Mizukami, Nobuo Kimizuka,Akiko Yagi,* and Kenichiro Itami*

Angew. Chem., Int. Ed. 2023e202310613 DOI: 10.1002/anie.202310613

本研究では、カーボンナノリングに他の大環状分子をキーホルダーのようにぶら下げることで、カーボンナノリングの新たな固定化・修飾法を開発しました。九州大学大学院工学研究院の君塚 信夫 教授の研究室との共同研究です。

カーボンナノリングは短いカーボンナノチューブと呼べる構造をもつ分子群で、特異な環状構造に由来したユニークな性質をもつことから機能性材料としての活用が期待されています。カーボンナノリングを応用するためには構造修飾や固定化を行う必要がありますが、その手法は限られていました。また、一般的に行われている共有結合を介した直接修飾や固定化ではカーボンナノリングの構造が変化し、性質を不本意に変化させてしまうという問題がありました。

本研究では、Active Metal Template (AMT)という戦略を用いてカテナン構造を形成することで、共有結合を介することなくカーボンナノリングに対し他の大環状分子を簡便に固定化させる手法を開発しました。この手法により、カーボンナノリングの構造を変えずに様々な分子構造をつなぐことができます。また、カテナン構造を活かして金属イオンと相互作用させることにより、カーボンナノリングの示すリン光の長寿命化にも成功しました。

詳しい日本語解説は名古屋大学のプレスリリースを参照ください!
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2023/09/post-557.html

石橋くんをはじめ、多くの人の頑張りが詰まった論文になりました。ぜひご覧ください!

* アイキャッチ画像は名古屋大学ITbMの高橋一誠講師に作成いただいたものです。

関連記事

  1. Regioselective Unsymmetrical Tet…
  2. Mechanistic Studies on the Pd-ca…
  3. Combined experimental and theore…
  4. Hindered Biaryls by C–H Coupling…
  5. Selective Synthesis of [7]- and …
  6. Dragmacidin D Synthesis of Dragmacidin D via D…
  7. Synthesis and Racemization Proce…
  8. Catalytic C–H Imidation of Aroma…

最近の記事

Flickr@Itamilab

天池先輩からコーヒースープ伴夫妻からのお歳暮です!潤さん、宮村さん、ありがとうございます!!武藤さん、ビールありがとうございます!平賀大都わーいやなさん、あつしさん、ありがとうございます!!だいぶ前だけど、Stripes look #ootdHalloween lookラインを洗う時ですら格好良く。戸谷先生教育実習!imageけいしゅう、誕生日おめでとう!誕生日は英吉家!!3年生に名古屋ぼろ勝ちアピール中!!アリシア卒業おめでとう女子会!
PAGE TOP