Yasutomo Segawa, David R. Levine, and Kenichiro Itami
Acc. Chem. Res. 2019, DOI: 10.1021/acs.accounts.9b00402
ナノカーボンの部分構造をもつ分子である「分子ナノカーボン」の科学が近年盛んに研究され、新たな合成法に基づいた新規化合物が数多く報告されている。本論文では、その中でも「トポロジー」の観点から、我々が最近報告した分子ナノカーボンを紹介する。トポロジーの基本であるリングに始まり、ベルト、ケージ、カテナン、ノットといった、より複雑なトポロジーをもつ分子へと発展させることに成功している。