Natsumi Kubota , Yasutomo Segawa, and Kenichiro Itami
J. Am. Chem. Soc. 2015, Just Accepted Manuscript, DOI: 10.1021/ja512271p
シクロパラフェニレン(CPP)は終端のない放射状のπ共役構造を有し、様々な応用が期待されているが、CPPの官能基化法はもとより、基本的な反応性についても全く報告されていない。今回我々は、CPPをη6配位子とする6族遷移金属錯体の合成の合成に成功し、構造、光物性を明らかにした。さらに、CPPクロム錯体を経由することで、短段階かつ高効率なCPP官能基化に成功した。CPPに導入した官能基はいずれもその後の官能基変換が容易なものであり、この方法を足がかりとしてCPPに様々な機能を付与することができると期待できる。