“Nickel-Catalyzed Aromatic C–H Functionalization”
Yamaguchi, J*; Muto, K.; Itami, K. Top Cure Chem, 2016, 374, 1. DOI:10.1007/s41061-016-0053-z
触媒的直接C-H官能基化反応は予め官能基化せずに複雑化合物の炭素ー炭素結合や炭素ーヘテロ元素結合を構築する新しい手法であるため、多くの有機化学者の注目を集めています。最近、銅、鉄、コバルトやニッケルなど安価な遷移金属の触媒的利用がされています。この総説では、最近のニッケル触媒を用いた芳香環のC–H官能基化反応について、反応形式とカップリング剤に分けて紹介しています。さらに、いくつかの反応機構について解説、芳香環C–H官能基化反応の天然物や医薬品などへの合成的活用についても述べています。