Takuya Kuwabara, Jun Orii, Yasutomo Segawa, and Kenichiro Itami
Angew. Chem. Int. Ed. 2015, 54, 9646. DOI: 10.1002/anie.201503397
今回我々は、パラフェニレン部位をπドナーに用いた新規ドナーアクセプター型カーボンナノリングを合成した。リング状のパラフェニレンは、非常に長い鎖状パラフェニレンよりも高いHOMOエネルギーを有するため、ヘテロ原子を含まないドナーとして利用できる。アクセプター部位にアントラキノンおよびその誘導体を用いたところ、溶媒の極性に従って蛍光波長が変化するソルバトフルオロクロミズムを示した。