“Creation of negatively curved polyaromatics enabled by annulative coupling that forms an eight-membered ring”
Satoshi Matsubara,† Yoshito Koga,† Yasutomo Segawa, Kei Murakami,* Kenichiro Itami* (†Equial contribution)
Nature Catalysis 2020. DOI: 10.1038/s41929-020-0487-0.
湾曲した八員環構造を作る新触媒反応を開発しました。
一般に、八員環構造は構築自体が難しいことが知られていました。特に、分子間反応で複数の八員環構造を作るのは困難であると考えられていました。これを可能としたのが、今回我々が開発した環化カップリング反応です。
基質であるハロゲン化アリール(Bay領域にクロロ基を有する多環芳香族炭化水素)に対して、パラシウム触媒存在下反応を行うと、八員環の構築を伴い二量化することを見つけました。さらにビフェニレンを用いるとクロスカップリングを行うこともできます。これらの手法を用いることにより、新たな湾曲三次元分子の合成を実現しました。
詳しくはプレスリリースを御覧ください。
プレスリリース:名古屋大学