Taishi Nishihara, Yasutomo Segawa, Kenichiro Itami, and Yoshihiko Kanemitsu
Chem. Sci. 2014, Advance Article, DOI: 10.1039/c3sc53462f
今回我々は、様々なサイズのシクロパラフェニレン(CPP)における励起子の挙動を、時間分解蛍光測定によって調査した。その結果、CPPのサイズが大きくなるほど蛍光寿命が急激に短くなること、温度が高くなるほど蛍光寿命が長くなることを見出した。これは、励起子が複数のベンゼン環に広がっており、さらに励起子の熱分布が蛍光寿命を決定していることを示している。