伊丹健一郎、萩原伸也、佐藤綾人
MEDCHEM NEWS, 2018, 28(2), 59.
2013 年、名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)が名古屋大学でスタートした。あれから 5 年、 分野や専門言語の異なる研究者が価値観を共有し、分野を超えた研究を自由闊達に展開できる ITbM 研究棟では、これまでに糸口すらなかった科学の難題に解決の道筋をつける研究成果が出ている。本稿ではその代表例として、アフリカで猛威をふるう寄生植物ストライガに対する分子科学アプローチとダーウィン以来の謎とされるオーキシンの生理活性制御の 2 つの研究について紹介したい。