Hiroshi Ueno, Taishi Nishihara, Yasutomo Segawa, and Kenichiro Itami
Angew. Chem. Int. Ed. 2015, Early View, 10.1002/anie.201500544
今回我々は、カチオン性フラーレンであるリチウムイオン内包フラーレンLi+@C60とシクロパラフェニレンCPPとの超分子複合体の合成・構造決定に成功した。光化学、電気化学的測定の結果、リチウムイオンの電荷が二重の非共有結合性相互作用を介してCPPまで強く影響する電荷移動錯体を形成していることを明らかにした。この超分子は、電場に応答するいわゆる『イオン』としての性質を利用し、誘電体や超分子電解質として様々な応用を期待することができる。