Shinya Hagihara*, Ryotaro Yamada, Kenichiro Itami, Keiko U Torii*
Current Opinion in Plant Biology, 2019, 47, 32–37. (DOI: 10.1016/j.pbi.2018.09.002)
遺伝学が植物科学にもたらした影響は大きく、その発展に大きく寄与してきた。しかし、標的遺伝子が助長性や致死性を有する場合には、遺伝学的解析が困難である。一方で、緻密に設計された合成分子はこのような問題を解決する強力なツールとなりうる。本総説では、合成化学がどのようにして植物科学の進展に貢献できるかを議論する。特にアブシシン酸とストリゴラクトン、オーキシンに注目し、合成小分子を駆使した植物ホルモンシグナルの可視化と制御について紹介する。