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大島 豪さん（D3）の研究がScience Advances誌に掲載されました。
(Sci. Adv. 2019; 5 : eaau9060 23 January 2019)
–体内時計のスピードを遅らせる新しい分子の発見–
我々は、名大ITbMの廣田 毅 准教授らとの共同研究によって、ほ乳類の概日時計（体内時計）の周期を延長させる新たな化合物GO289を発見し、その作用メカニズムの解明に成功しました。
概日時計は睡眠・覚醒などのさまざまな生理現象に見られる1日周期のリズムを支配しており、その機能が乱れると睡眠障害やガンなどの疾患にも影響を及ぼすことが指摘されています。そのため、概日時計の機能を調節する化合物の発見は、生物が1日の時間を測る仕組みの理解だけでなく、概日時計が関わる多くの疾患治療に向けた起点ともなります。GO289が作用するタンパク質CK2は、概日時計だけでなく、細胞周期や細胞死の制御にも関与しています。実際に、GO289が急性骨髄性白血病モデルの細胞増殖を強く抑制したことから、基礎医学分野に対する応用も期待されます。
名大プレスリリース:
http://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/20190124_itbm.pdf
後日、科学新聞にも掲載されました:
20190201 科学新聞
